のzの…観ないで語る『ブラックパンサー』

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皆さーんオリンピック観てますかぁ?

私は観てませーん。

いやいや女子パシュートの金メダル凄いですよね。あれ日本の戦略が良かったんですよね。先頭の入れ替わりの際にスピードを落とさない工夫がしてあるんですよね。宿敵オランダは個人個人の実力は凄いんですが、団体におけるこの入れ替わりでタイムロスしているんですよ。日本はそこを研究し尽くしているってテレビで言ってました。

素晴らしい!

これは素直に日本を褒め称えようではありませんか。

そして来季から日本有利な規則を変えないことを祈りましょう。ヨーロッパのスポーツは負けるとすぐそれやるからね。

………って観てるやん。オリンピック。

 

はい。

それじゃあ改めまして…

 

皆さぁーん、映画観てますかぁ?

私は相変わらず観てませぇーん。

時間もお金もありましぇーん。

さて、今回観ないで語る映画時評で取り上げる映画はこれです。

marvel.disney.co.jp

ブラックパンサーはですね、ええ『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカをご覧になった方なら知っているかと思われますが、マーベル初のアフリカ系黒人ヒーローですね。

黒人のアメコミヒーローってのは今までいなかったわけじゃありません。と言っても私が知っているのは『スポーン』だけなんですけどね。

http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%B3

ちなみにリンク先がウィキペディアじゃなくてアンサイクロペディアなのは、アメコミ版デビルマンっていう説明がわかり易いっていうのと、1997年公開の映画版『スポーン』の出来も映画版『デビルマン』のクオリティと同じっていう説明が素晴らしいと思ったからです。

 アニメ版『ブラックパンサー』は面白い

…ええ話を元に戻すとですね、ブラックパンサーの映画化のことを知る前にですね、実はアニメ阪の『ブラックパンサー』を観ていたんですよ。これが中々面白い。

www.nicovideo.jp

リンク先のアニメはブラックパンサーのアニメ版では無いのですが、ブラックパンサーの説明としてかなり的確なのでリンクしました。

ちなみにアニメ版はhuluで観られます。huluは有料配信ですので観るには毎月1008円(消費税込)掛かりますので気を付けてください。

 

まず今までのヒーローと違うのは、ブラックパンサーはワカンダという架空のアフリカにある国の王様だってことです。

アフリカの王国っていうとすぐに未開の国を想像すると思いますが、ワカンダは違います。非常に優れた文明国家であり、これまでどこの国にも支配されずに独自の文化を守って来た超先進国という設定です。独自の医療技術や豊富な原油を始めとする資源を持ち、それを狙って過去様々な国の干渉を受けそうになりましたが、全て独力で跳ね返して来た永世中立国です。

独自の鉱物資源ヴィブラニウムは、攻撃を吸収して更に強くなるという性質を持ち、ブラックパンサーはこれを使ったスーツを着ています。攻撃を吸収して強くなるという素材を他の国が放っておくわけありません。だから色々な組織から常に狙われています。

王位継承権はタイマンで決める

それから面白いことに王位継承権を一対一の武術大会で決めるのです。防衛出来ればブラックパンサーでいられますが、負ければその座を譲らなければいけません。私のこの設定が非常に面白いと思いました。これは今までに無い設定ですね。

今のブラックパンサーはティチャラと言います。父親は先々代のブラックパンサーですが、クロウという先進国に雇われた殺し屋に殺されました。

アメリカも敵の一つ

もう一つ面白い設定はアメリカ合衆国自体もブラックパンサーの敵ということです。

というのもアメリカという国はご存知の通り自分達になびかずに軍事力を持っている国をすぐに攻めたがる癖があります。特に鉱物資源や原油が出るワカンダは、国家戦略上でも美味しいターゲットです。ただしアニメ阪の設定では現在アメリカの大統領はアフリカ系なので(オバマではない)、大統領とは仲が良いみたいです。ただし国防相は常にワカンダへの出兵機会を伺っています。

元恋人はストーム

あとこれもびっくりしたのですが、ティチャラは『X-MEN』シリーズで有名なストームさんの元恋人です。

www.youtube.com

どうです。中々ワクワクする設定じゃないですかね?

そそられるんですよねー、こういう今までにない設定って。かなり面白そうじゃないですか?

いや絶対面白いでしょう!

これはもう観なければ!!

 

 

観ませんけどね。

 

いやいや観たいんですよ私は、ホントに。

なんだかんだ言ってですね。マーベルってのは良く作ってますよ。特にマーベル・シネマティック・ユニバースとして、各ヒーロー映画の世界観を一つにして通低させながらも独立して面白くさせるというね、もうホントに神業としか思えないことをやり続けているのはホントに感心します。

アメリカの矛盾

まあアニメ版の話なんですけどね。

感心したのは「アメリカの正義」の矛盾点を的確に突いているところですかね。いやまぁ矛盾はしてないんですけどね。アメリカの行動原理っていうのは常に一つで、国益最優先なんですね。「大量破壊兵器による国際社会への脅威」という大義名分を掲げますが、その実国益のことしか考えていません。清々しいくらいに。

当たり前ちゃあ当たり前なんですが、だけど建て前が立派なだけに見劣りするといいますか、浅ましいくらいに他国を踏みにじりますよね。

アニメ版のブラックパンサーでも、宿敵クロウにそそのかされた隣国ニガンダがワカンダを攻めている隙を突いて、アメリカは軍を派遣しようとします。もちろん建て前はワカンダの「平和維持」の為です。

しかもその軍隊が恐ろしいゾンビ兵士の軍隊なんですね。米軍は中東に派遣していて兵士に余裕が無いからと言って、死んだ兵士をゾンビとして生き返らせて戦わせようとしたわけです。まるで極悪組織ですよね。キャプテン・アメリカの敵であるヒドラみたいなことをします。

しかしブラックパンサーの活躍で、すんでの所でアメリカ軍の侵攻を阻止します。クロウの攻撃を退けた後、アメリカに連絡して

「アメリカのご協力に感謝しますが、もう事態は収束したのでお引き取りください。もし1時間以内に引き上げない場合は我が国への侵攻と見なして攻撃します」

と言って追い返します。

ファンタジー

うーん中々ファンタジーですよね。

日本がやりたくてもやれないことをやってくれているというか。

「どうぞ米軍様は基地をお引揚げください。あとは我々で対処しますので」

なんて、アメリカに言ってやりたいですけどね。

まあまず日本には無理ですけどね。

日本でも実はそういうファンタジーを演出したアニメがあるんですよ。

それは

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG

です。

アメリカが日本の難民暴動事件に対して核を使おうとして待ち構えていたんですよ(実際は難民が核を使用したということに見せかけて)。ところが最後の最後で日本の国防軍が出て来てそれを阻止するんですね。警告するかのような威嚇飛行をしてね。

まあ詳細はややこしくなるので省きますが、これもかなりスカッとするラストでしたね。クーデターを起こした親米派の連中をギャフンと言わしめます。女首相は親米派ではなかったので国連軍か中国に助けを求めるかと思わせておいてからの~

日本自衛軍

ですから相手は「え!?」と思うわけです。

なかなか爽快なラストですよ。

まあ日本の軍隊保持自体を許さない人からみたら「自衛軍とは何事か!?」と怒るかもしれませんが、私的にはありなんですけどね。

 

ということで…

まあ今回の映画版にアニメ版の設定がどれくらい活かされているか知りませんが…

 

この『ブラックパンサー』きっと面白いですよ。

皆さんオリンピックも良いですが

映画も観てくださいよ。

私は観ませんけどね!! 

  

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