のzの…今日の変態読書

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どうも30歳過ぎた辺りから読書という習慣が無くなってしまって、

ほとんど本を読まなくなってしまったんですね。

20代とか10代の頃はまあそれなりにカッコつけて読書をしてたんですが、

どういうわけか30代半ばくらいから本を読む気力を失ってしまった。

特に小説に魅力を感じなくなったというか…なんでしょうねぇ。

理由はわからない。最近の本がつまらないからとかそんな理由ではない。

読んでないんだからそんなこという資格は私には無い。

というわけで、私が20代くらいに読んだ本で

とても印象に残っている小説があるので

まあその話をしようかと思いました。ちなみに上の絵とは何も関係ありません。

 

 谷崎潤一郎『美食倶楽部』

 これっすかね。やっぱ一番衝撃的だったのは。

なんつうか今読んでも新しいと感じられるよ、きっと。

私が買った文庫本は短編集だったから

上記の本がどういう組み合わせになってるか知らんけど、

とにかく読んだときは衝撃でした。

実は今手元にその本が無いので

これから書くこの本の内容は

私の拙い記憶に頼ったうろ覚えです。

だから正確ではないのでご了承ください。

それからネタバレしますから。

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表題作の『美食倶楽部』が一番変。

というか異常。

『美食倶楽部』って聞くとさ、

美味しんぼ』を思い出すじゃない?

でもあんなストイックに美食を追及するような集まりじゃなくて

もっと飽食が過ぎた俗物達の集まりなんですね。

まあつまり、あらゆる『美食』が過ぎてですね、

段々『珍味』とか『ゲテモノ食』みたいなのに走って、

最終的にどこに行き付くかって話なんですわ。

倶楽部の会員達は

みんな持ち回りで毎回食事会を主催するわけですよ。

それぞれ趣向を練ってね。

もちろん段々と目新しい料理のネタが尽きてきて、

とうとうとんでもないことを考えつくわけですが、

実は料理じゃないんですよ。

でも究極の『味覚』なんですよ。

もっと言うと『味覚』だけなんですよ。

目隠しをされて

女の人が口の中に手を入れて

会員達のそれぞれの舌の味蕾(みらい)を刺激することで

それぞれの想像力と合わせ技で

究極の『味覚』を感じさせるって話なんですわ。

アホでしょ? 変態でしょ? そもそも料理じゃねぇし!

海原雄山がいたら怒って栗田さん犯してるレベルでしょ? 

そんな話をさ、文豪が真面目に書いてるから、

ホントにビックリしてさ。

まあもし読んで無い人がいたら

読んでみると面白いかもしれない。

あと、好きなアイドル(女優)のストーカーが過ぎて

そのアイドルの身体の部分部分の模型を作って

それを毎晩の様に愛でるという、

うわっ、こんなヤツいたら絶対ぇヤベぇ。でもいそう。今でもいそう。

っていう短編とかね。

その愛で方も異常でさ

尻の模型に顔をくっつけて

押すとウンコ状の物体が出て来るから

それを喜んで顔で受けるという

なんつうか

ヴァーチャル・スカトロ?

みたいなことを

やってました。

思わず読んでて「うげぇー」ってなったよ。

でもずっと印象に残ってる。

 

でもそれから他の谷崎潤一郎の本をいっぱい読んだかというと

実は全く読んでない。あんまり本を読まなくなってた時期だからね。

細雪』とか途中で断念しちゃったしなぁ。

また今度読んでみようかなぁ。

以上のzのでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。