のzの...今日の決闘
前回 までのあらすじ。
それぞれ崖っぷち状態の3人は協力してデンターXの実演歯科治療を成功させると誓った。そして橋爪が用意した秘策とは?
橋爪「私には秘策があるのです」
田中「その秘策とは?」
橋爪「失敗しても良い様に歯科臨床実習用患者ロボット『シムロイド』を導入するのだ!」
田中「橋爪さん、それは別に良いんですけど、失敗前提で考えてますが、もう失敗は出来ないわけですから、これは秘策とは言えないのでは?」
橋爪「凄いんだぞこの娘は。イタズラ目的で胸に触ったらビクンってするんだぞ。なかなか良くできているじゃないか。なぁ?」
田中「いや、私に同意を求められても...っていうか話訊いてました?」
デンターX「そそられます」
田中「お前は哲学語ってろ!」
橋爪「この『先生そこ違います』というアプリをダウンロードして...」
田中「これもアプリ入れるんですか?しかもなんですかそのネーミングセンスは?」
橋爪「無事インストール完了」
シムロイド「起動します...戦闘モード移行します」
田中「戦闘モードって?」
シムロイド「そこ違います...そこは痛くないです...そこは十二指腸です...先生やめてください...」
次々と戦闘形態へと手足を変形させるシムロイド。
デンターX「良いじゃないか、良いじゃないか、ええ? ここなんだろ?」
デンターXもそう言いながら次々と戦闘形態へと姿を変えて行く。
田中「...何が起こっているの?」
シムロイド「...モード・セカンドオピニオン」
田中「セカンドオピニオンってそういう意味じゃないでしょ」
デンターX「医療裁判用形態へ移行しました」
田中「医療裁判も違うから」
橋爪「こうなっては誰にも止められないんだよ」
田中「あんた作ったんだから何とかしなさいよ! 製造者責任ってものがあるでしょ」
橋爪「残念ながら医療裁判では原告である患者側に立証責任があるんだよ」
田中「いやだから、そもそも医療裁判とかそういう話ではないでしょ!」
遂に対峙することになったデンターXとシムロイド。果たしてこの闘いの勝者はどちらなのか?
つづく。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あごひげ先生に聞いてみよう! 口と歯の疑問と悩み歯科についてのセカンドオピニオン
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