のzの…今日のアンビルトの女王

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建物の妖精:ザハ・ハディド

おや?

僕が見えるかい?

久しぶりだな、僕が見える子供に会えたのは。

ということは君の心はとても純粋ということだよ。

お母さんにいくら言ってもダメさ。

君のお母さんには僕が見えないんだよ。

ほとんどの大人には僕を見ることが出来ない。

ごくたまに見える人もいるけど、その人は特別純粋な人さ。

きっと純粋な心のまま大人になったんだろうね。

そしてそのままずっと年齢を重ねていくと

ある日妖精の国からお迎えが来るんだよ。

そしたら僕たち妖精の仲間入りだよ。

君がもし妖精の国に行きたいと想ったら

そのまま純粋な心を持って大人になると良いよ。

そうしたら僕が迎えに行ってあげるさ。

…ああ、ごめんね。呼び止めてしまって。

お母さんが呼んでいるよ。早く行ってあげないと心配するよ。

僕ならいつでもここにいるさ。いつでも会いにおいで。

おっといけない。

あいつらがやって来た。

あいつらは僕たち妖精を見るとすぐにやってきて

僕たちを質問責めにするんだよ。

「何をやってるんだ?」とか。「許可を取ったのか?」とか

本来なら大人には見えないはずなのに、

どういうわけかあいつらは僕らを探し出せるらしいんだ。

でも大丈夫。

この名刺を見せればだいたいすぐに行っちゃうよ。

名刺には「着ぐるみスタッフ派遣会社ドリームコスチューム」

って書いてあるんだ。妖精の国のパスポートみたいなものさ。

仲間達がいるところだよ。

じゃあまたね。

きっとまた会える日を楽しみにしているよ。