のzの…今日の変態山岳王
さてツール・ド・フランスも後半戦に入り
いよいよ勝負も大詰めです。
ええ大方の予想を裏切り
現在のマイヨ・ジョーヌ(総合1位)は
アスタナ・プロチームのファビオ・アルだ。
一昨日のステージ12の長距離山岳コースの最後で
遂に鉄人フルーム(まだこの時はマイヨ・ジョーヌを着てた)が力尽き
ファビオ・アルとロメン・バルデ(チーム・アーエドゥーゼール・モンディアル)とリゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック)が躍り出て山岳ステージを駆け上がった。結果ステージを制したのはロメン・バルデで、マイヨ・ジョーヌ(総合1位の選手が着るイエロージャージ)を着たのはステージ2位のファビオ・アルだった。
そして昨日のステージ13でもフルームとアルの関係は変わることなく現在の総合順位は
1位アル、2位フルーム、3位バルデだ。私のひいきであるキンタナは残念ながら総合8位だが、13ステージでは見事逃げ切ってステージ2位を飾り、総合トップとのタイム差を縮めた。まだ最終ステージまではチャンスが残っているからなんとか頑張って欲しいが、正直今年はきついかもしれない。
さて今日は山岳ステージの話をしようかと思う。
山岳ステージというのは山ばっかりがコースに配置されているステージのことを言う。
当然このステージではスプリンター達の出番は少ない。
変わって出て来るのはクライマーと呼ばれる山岳賞(マイヨ・グランペール )狙いの選手達だ。もちろんそこに総合優勝狙いの選手達も当然絡んで来て壮絶なバトルが演じられるわけだ。
山岳というからには頂上まで登ってそのあと下るわけだが、今回話題にしたいのは登るときのことです。しかも選手のことではない。観客のことだ。
ええ観客というのは道の両側にいるわけです。
ところが山道なので当然道は狭い。上に行けば行くほど狭くなる。
選手達は必死になって登っている。
例えプロといえども物凄い体力と精神力を使う。
想像してみてほしい。
道が狭くなっていくところを
道の両側で観客がやんややんやの大騒ぎをしているところを。
観客達は登っているわけじゃないから当然元気だ。しかも登りだから速度はゆっくり。手を出せば選手達に触れる(実際触るやつもいる)くらいにゆっくりだ。
選手の立場になって想像してみて欲しい。
必死こいて山を登っている。そこへ道の両端からお祭り気分の観客達が大騒ぎして手を振ったり、国旗を振ったり、踊ったり、飛んだり跳ねたり、並走したり、時にはサドルに手を掛けて押したり、目の前に拳を突き出して「ガンバレ!ガンバレ!」って叫んだりするわけだ。
うざくない?
超うざくない?
俺が選手だったら
「うっせぇ!てめえら寄るんじゃねえ!!」
って暴れてるわ。
それでも選手達は必死に耐えて登っているんだぜ。地獄だよなこの競技。
しかもだよ? 観客達はお祭り気分で来てるわけだから
こんなのや
こんなのや
こんなのや
こんなのが
次から次へと湧いて来るんだぜ?
それに付き合ってる選手達偉くね?
まじおかしいから今度機会があったら観てみてください。
それではまた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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