のzの…今日の足とブエルタと暗黙の了解と

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ええ、今日は雑談を少々。

雑談だけでは何なので絵を適当に描いてみました。

自分の足です。

ブエルタ・ア・エスパーニャは日本時間にして今日の夜中が最終日スタート。

最終日はスペインの首都マドリードを凱旋走行します。

なんで凱旋走行かといいますと

総合優勝者はもう決まってしまったからです。

だいたいグランツールというのは最終日前日までにほぼ順位が決定します。

最終日はそのお披露目走行になります。

総合優勝者は大方の予想通りクリス・フルームでした。

フルームはツールドフランスブエルタを連続して優勝したことになります。

これは偉業です。凄い!

ええ昨日の第20戦目は山岳ステージで

山頂ゴールでした。

アングリル山というブエルタでは名物になっている山です。

最大勾配20%という物凄く険しい山道です。

今回ステージ優勝したのはアルベルト・コンタドールでした。スペイン人です。

www.jsports.co.jp

アルベルト・コンタドール

コンタドールは今季限りで引退を表明しています。ベテランにして過去グランツールで7回も総合優勝経験がある、いわばレジェンドです。当然地元スペインでの人気も一番。惜しまれつつかどうかはわかりませんが、憎まれる要素がほとんど無いストイックなタイプの努力家です。

最終決戦

昨日の最終日前のステージが、グランツールにおいては実質上の最終決戦日です。最終日というのは首都マドリードを走行するわけですが、ほとんど勝負するところが無いいわゆる凱旋走行です。ファンサービスであり21日間お疲れ様でした的なお披露目の日。一応ゴール前の数キロメートルくらいはスプリント勝負になりますが、総合順位は確定した上でですから、緊張感はそんなにありません。

だから毎年最終前日が最終決戦日となるわけです、しかし今年のブエルタはちょっと事情が違います。というのも今年は既にフルームの総合優勝はほぼ決まりです。事故でも起きてリタイヤしない限り安泰、というくらいの総合タイム差が着いているわけです。もちろん勝負ですから蓋を開けてみなければわかりませんが、チームにガチガチに守られているフルームが失敗する可能性は低いです。

つまり今回のステージはフルームは頑張る必要がありません。現状維持した状態でゴールすれば済みます。冒険する必要が無いわけです。

この日どうしても勝ちたい選手は他にいます。それがコンタドールです。

勝ちたい理由

コンタドールにはこの日どうしてもステージ優勝したい理由があります。一つは今回ブエルタではまだスペイン人のステージ優勝が無いのです。今日を逃せば地元スペインの面目が立ちません。最終日勝てばいいだろうと思うかもしれませんが、最終日はほぼお祭りみたいなものなので、ステージ優勝の価値はあまり高くありません。

もう一つは今季限りで引退なので花を添えたいこと。ステージ優勝もそうですが、昨日のステージ前までで総合順位5位ですから、表彰台(3位)圏内に入れるチャンスもまだ残っているのです。

つまり今回のステージにおいて皆の利害が『コンタドール優勝』という目標の元に一致しているわけです。チームや本人も納得、ファンも納得、今回のステージが盛り上がれば自転車競技全体の人気も盛り上がるわけですからUCI(国際自転車競技連合)も納得、ライバルであるフルームも自分の順位が脅かされなければ納得(無理に勝って憎まれたくないですからね)。

つまりある意味「コンタドール勝たせたい」という空気がこの日のステージに於いて醸造されたわけです。たぶん他のチームももう今日は「コンタドール勝ちで良いよ」と暗黙の了解があったと思うのです。

暗黙の了解

暗黙の了解、つまりちょっと言い過ぎかもしれませんがある意味八百長です。もちろんそんなにおおっぴらにズルをするわけではありませんが、何となく全体の空気がそういう方向で動いていることは確かなわけです。

いやぁ日本人じゃなくてもあるんですね。「空気を読む」ってことが。何となく日本人特有のものだと思ってましたよね。

具体的にコンタドールを勝たせる為に何かするわけではありませんが、コンタドールが一人で山岳を登っていると、他チームのスペイン人選手が何となく前を先導したりするわけです。本来トレイン(数人で一列になり交代で風除けになること)を組むのは同一チームか、先行逃げ集団内でしか起きないのですが、今回はコンタドールが抜け出ると他のチームのスペイン人が助けに来たりするシーンがありました。

そんなこんなで、もちろんコンタドール本人の頑張りもあるし、周りの押し上げもあったことで無事ステージ優勝出来たわけです。

ただ残念なことに表彰台圏内には入れませんでしたね。タイム差がもっと付いていれば良かったのですが、山岳頂上ゴールでしたからね、最後バテてました。まあでもステージ優勝出来たのだし良しとしましょう。華やかですしね。見事引退に花を添えました。

総合優勝はクリス・フルーム

そして同時に総合優勝も決まりました。クリス・フルームです。

最後コンタドールのインタビューの席にフルームがやって来てお互いの健闘を称え「おめでとう!」を言い合っていました。感動的な絵になるシーンです。

しかし今回もフルームの強さが光りましたね。

まあライバルが少なかったせいもありましたが、他の選手にももっと頑張って欲しかった気がします。いつまでもフルーム1強じゃロードレース競技全体が盛り上がりませんからね。なんとかして欲しいところです。

今日の夜スタートの最終日はマドリード。前述した様に勝負はほぼしません。自転車に乗ってシャンペン飲んだりします。お祭り気分。

ヤバい経済学

さて勝負の世界ですから何事も水物ですが、上記した様にどこの世界にも「暗黙の了解」というのはあるんですね。有名なのは日本の大相撲ですね。

スーパーサイズ・ミー』というドキュメンタリー映画で日本でも名が知れたモーガン・スパーロック監督の『ヤバい経済学』で世界に紹介されちゃいましたしね。というか元々の原作本の方が知られているのかな? 

ヤバい経済学 [増補改訂版]

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というかこれ、有名な7勝7敗の力士の勝率云々の話じゃなくて、相撲関係者が毒殺されている件の方がヤバいですよね。ヤクザとの関係について触れています。怖い怖い。八百長になれば当然胴元云々ヤクザ暴力団云々が絡んで来ますからね。怖い怖い。 

ということで今日はこの辺で…。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

業務連絡:ぐーたさん今日は「乳首解放」できませんでした。すみません。次回いっぱい放出させていただきます。