のzの…観ないで語る『アウトレイジ 最終章』

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みなさぁーん、映画観てますかぁー?

私は観てませーん。

今回の観ないで語る映画時評はこれです。

outrage-movie.jp

私ねー実は北野映画で映画館に観に行ったのって確か

『BROTHER』

『みんな〜やってるか!』

座頭市

くらいしかないんですよねー。

後はテレビで放送した

『その男凶暴につき』とか

3-4X10月』とか

ソナチネ』くらいかなぁ。

ホント「世界の北野」のファンに申し訳ない。

そんな私が何を語るんだと。

世界の北野の何がわかるんだと。

何か偉そうにぬかすんなら

せめて観てからぬかしやがれ!

このアホンダラが!

死ねやクソ!

なめとんのかコラ!?

とっとと観て来いや!

観ませんけどね。

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ええ、今回ですね。

アウトレイジ 最終章』を観ないで語るに当たってですね。

一応映画時評の仁義切っとこう思いまして

アウトレイジ ビヨンド

観ましたよ。

いや凄い迫力でしたね。

前評判通りの悪人ばっかり。

やっぱヤクザ映画っていうのはこうじゃないとね。

北野武演じる大友ですか?

あと中野英雄演じる木村。

この2人が義理や筋を通すヤクザとして出て来ます。

しかしそれ以外は殆ど悪人というか

正に自分のことしか考えてません。

なんというかみんな野生動物の様に、

自分が生き残ることしか考えてない。

裏切りとか裏工作とかもう何でもありでね。

まあヤクザっていうのはそういうもんだと言われればそれまでですが、

ある意味他の世界も似たり寄ったりなのかもしれません。

特に官僚とか政治家とかね。

でもこの話の中で一番性質が悪いのは誰かと言えば

警察ですかね。

小日向文世演じるマル暴の刑事。

こいつはとにかく出世の為にヤクザの抗争焚きつけて回ってますからね。

最悪でしょう。

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やっぱりヤクザ映画観ますと

男は口調とか態度が急に荒っぽくなるって昔っからよく言われてましてね。

私もなんだか肩で風を切って歩きたくなりましたよ。

朝から雨なので家からあんまり出ませんけどね。

家ん中で風切って歩いてもね。風が吹きませんからね。

それに猫しか相手してくれませんしね。

しかもボケちゃって猫砂のトイレで用足し出来なくなった猫ですからね。

尿の後始末ばっかさせられてます。

それでいて肩で風切ってもね。

なんだか情けなくなってしまいますよ。

そう言えば『キッズ・リターン

っていう映画もね、

今回語るに当たって観ました。

こっちは一応ボクシングの話ですかね。

でも普通にボクサーを目指して成功するとかいう話じゃない。

中途半端な人達が出て来て

学校や社会のレールから踏み外して

自分の現実に向き合って

失敗して挫折して落ちていく。

なんだかそんな人達しか出て来ない。

なんとも切なくなってくるというか

自分の姿を投影したくなっちゃいますよ。

情けない人達ばっかり。

特にモロ師岡のダメダメな中年ボクサーが良かったな。

主人公に反則技教えたり、

節制しなきゃいけないのにお酒飲ませたり、

痩せ薬を教えて試合前に体調崩させたりする。

自分もダメだから頑張ってるヤツの足まで引っ張るという

ある意味最悪のヤツですね。

でも一番印象に残りますね。

なんというか善人じゃない方が印象に残るんですよね。

不思議なもんです。 

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武の映画っていうのは

やっぱり善人というよりは悪人の方が光りますね。

アウトレイジシリーズは悪人しか出て来ないようですけどね。

ところで音楽が鈴木慶一になって

やっぱり全体のトーンが何となく変わりましたね。

久石譲も良かったですけど

鈴木慶一の方がもっと淡々としているというか

不気味さを演出するのに適している気がします。

特に人を殺すシーンでは

盛り上げる様な音楽じゃなくて

こういう淡々とした音楽の方が

より一層不気味さというか不穏さを演出するのに良い気がします。

深作欣二の『仁義なき戦い』シリーズの

抗争シーンで有名な派手な音楽じゃなくて、

現代ではこっちの方が合ってるかもしれません。 

仁義なき戦い

仁義なき戦い

 

www.youtube.com

 と言うことで...

てめぇら何ボサッとしとんのや!とっとと『アウトレイジ 最終章』観てきやがれや!

わしは観ないけんのう。